愛媛新聞 (新聞記事から抜粋。本来の講演に近い形で修正)
病児のきょうだい支援について考える交流会
NPO法人ラ・ファミリエ主催
病気や知的障害がある子どものきょうだいに対する支援について考える交流会が愛媛県松山市で開催され40人が集まった。障害児者の家族支援に取り組むケアラーアクションネットワークの持田恭子代表が講演し、複雑な思いを抱えるきょうだいへの声かけなどをアドバイスした。ダウン症の兄と接してきた持田さんは、病気や知的障害のある子どもの世話で大変な親の様子を見て育つ、障害のない子どもは、自分は大切な子なのかという思いを抱くことがある、と解説。きょうだいから病状などを聞かれた親御さんは、病気や障害のことを正しく教えようとか、いつのタイミングで教えればいいのかということを案じるよりも、子どもが不安を感じていることを受け止めて、「さみしかった?」など本人の気持ちを聞くようにアドバイスした。
一方、コミュニケーションに誰かのサポートを必要とする障害を抱えている子どもの兄弟姉妹(きょうだい児)は、洞察力や観察力、共感力が自然に家庭の中で身につくので、大人がそうした長所を認めるよう働きかけてほしいと語った。